2003年5月23日金曜日

虚無感。

初夏のような陽気の、表参道。
ひんやりした薄暗いカフェの中で、ヨーロッパの造りモノみたいな空たちの写真を、テーブルに並べて。
一つ一つの言葉を、脳裏に焼き付けようと、一語一句忘れてはいけないような気にさえなりながら、真剣に耳を傾ける私がいました。

すごい幸福を感じた後に、虚無感に侵食されてしまう。
幸福の、定義付けさえ、疑ってしまうように。
“幸福な私”を大事にするあまり、むくむく湧きあがる不安を、強がりで隠していました。
言葉にしてしまったら、きっと崩れてしまうとわかっていたから。
認めてしまったら、この先どうすればいいか、途方に暮れるとわかっていたから。

「わかっているのだけど」

「どうしようもないのだけど」

「どうにかしたいのだけど」
を、いやと言うほどループさせたメールを、地下鉄の中で友達へ打って。
家に着いて、ローズヒップティーを飲みながら、ホッと溜め息をついたら、ぽろぽろ涙がこぼれました。
むなしさに、心を蝕まれそうです。