2005年12月19日月曜日

いとしい

先月末に機種変更をして私の手元にやってきた新しいケイタイはかなり賢く、例えば国語辞書と、英和・和英がプレインストールされている。
移動中に本を読みながらも簡単に調べれるところが良くて、いつもはニュアンスで読み進めてしまう単語もちょちょっと見れる。
これはこの読み方でいいのかしら?という漢字とか。
今日は「ろくでもない」の「ろく―碌」と、
「植物のつる」の「つる―蔓」の漢字を覚えた。
ややや。
こんなことを言ってしまうと私の馬鹿さ加減を披露しているようですが、これで合ってるのかなぁと入力してみて合っていた、ということでけして全く読めなかったわけではありません。念のため。
って同じか。

ということで、帰りの電車で、一つ手前の駅に着いたところで、川上弘美さんの『いとしい』を読み終えました。
川上作品の中で、一番好きかも。
途中から涙が止まらず、ぐすぐす鼻をすすりながら読んだ。
自分の奥の奥に確かに在って、
けれどそれを表現したり説明をするのには私の力は到底及ばず、
だからなかったことにしよう、何もないことにしよう、
と、見て見ぬふりで逃げていた“何か”というのが、見事なまでに『いとしい』には描かれていました。
きれいに余すことなく自分の奥から、“何か”が掬いあげられた気分。