朝。
いつも通りにシャワーを浴びて、
制服を着て、
朝食をとり、
お化粧をして、
家を出る。
バスと地下鉄を乗り継いで、お店へ向かう。
ブラシセットのウエストポーチを身に着けて、
コンピュータを立ち上げたり、
ハタキをかけたり、
開店前の準備をする。
いつも通りに接客をして、
レジでお会計をして、
お客様を見送る。
「またお待ちしています」
パン屋さんでランチをして、
明日から一人立ちをする後輩にカウンセリングの指導をして、
カフェで同期とお茶をして、
目標に届かなかった分のマスカラを3本買う。
閉店後の片付けをして、
データを送信して、
雑然としたままのカウンターをあとにして、
同期と居酒屋のラストオーダーに滑り込む。
今までを振り返ったり、
今までと同じような社内の話をしたりして、
また帰りの地下鉄に乗り、
タクシーをつかまえて帰宅。
ドイツ対アルゼンチンが気になりつつも、
お化粧を落として入浴して、
スキンケアを終える。
最近内的要因で肌荒れしているので、
念入りにお手入れする。
労りながら、お手入れする。
こうして今日、2年3ヶ月の勤めを無事終えました。
美容部員、という肩書きを付けていた日々。
泣いたこともいっぱいあって、
それはもう数え切れないほどで、
けれどもその度に周りの人達に支えられて、助けられてきた。
入店したお店は、全部で33店。
たくさんの出会いの中での日々でした。
かけがえのない人達に出会えたことに感謝。
自問自答を繰り返す中で得た経験を、誇りにして進んでいきます。
支えてくれたあなた、本当に本当にありがとう。