村上春樹片手に入ったカフェで、ランチセットの後に追加でカプチーノを頼んだら。ベアだった。かわいいじゃないの。人生なんて大層な呼び方をしなくても日々は流れていくものだし、気持ちや考えがまとまらなくても身体は動いているものだし、投げやりと頑張りの中間が理想的。10年前、肩の力抜けよ、と言ってくれた人は、10年の月日とともに終わりを迎えました。私は磨耗して消え、あの人は蒸発して消えた。それが最善だったかは今はわからないけれど、それしか選べないところに立っていました。